Amazon Marketing Cloudが購買履歴を5年分開放、13カ月の参照制限が外れて2026年末まで無料
原題: Amazon Marketing Cloud's 5-Year Dataset: 6 Use Cases Worth Building Now
背景
2021年に提供が始まったAmazon Marketing Cloud(AMC)は、ラストクリック依存を脱した分析を可能にするデータクリーンルームだが、参照できる期間が13カ月のローリングに限られていた。2025年に公開されたAmazon Retail Purchasesデータセットによってこの制限が事実上外れ、5年分の購買履歴を使った分析が可能になった。
結論
- AMCは2021年に提供開始されたが、これまで参照期間は13カ月のローリングに制限されていた
- 2025年に公開されたAmazon Retail Purchasesデータセットは5年(60カ月)分の履歴を持ち、2026年末まで無料で利用できる
- 一方でターゲティングに使える履歴の上限は365日のままである
- 記事が挙げる活用例は6つで、商品単位での顧客生涯価値(LTV)の把握、60カ月分データによる新規顧客(New-To-Brand)率の正確な算出、買い替えサイクルの特定、上位価格帯への入口となるSKUの特定、13カ月以上前に購入した離脱顧客の再獲得、自社D2Cデータとの結合による横断分析である
- SQLを書かずに使える事前構築クエリのライブラリや、エージェント機能を担う「Amazon Ads Agent」も併せて提供されている
メッセージ
13カ月しか見えないと、1年以上かけて買い替える商品は「一度売れて終わった顧客」に見えてしまう。5年分が見えるようになると、どの商品が入口になり、何カ月後に何を買われているかが数字で追える。これは広告の話に見えて、実は商品情報の作り方の話でもある。入口になっている商品と、その後に買われている商品が属性で結びついていなければ、AIにも人にも次の一品を薦められない。無料期間が2026年末で切れる点も含め、まず自社の買い替え周期を測るところから着手できる。