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GEOの現状:2026年8月
原題: State of GEO: August 2026
背景
GEO(Generative Engine Optimization)対策の専門サイトGeoReadyが、282の主要ドメインを対象にAI検索への対応度を評価したベンチマークレポートを公開した。構造化データの整備状況を軸に、業界横断でAI検索対応の現在地を可視化する試みである。
結論
- 282ドメインを対象に8カテゴリー(メタタグ・コンテンツ品質・robots/クローラー・技術シグナル・スキーママークアップ・llms.txt・ブランド/エンティティ・AI discovery)でGEOスコアを算出し、平均は56.4/100だった。前月(54.1)から+2.3ポイント、6月(53.6)からは3カ月で+2.8ポイントの上昇である。
- スコア分布は「Good以上」(68点以上)が29.1%(7月24.7%、6月20.8%)まで増える一方、「Foundation」(36〜67点)が57.4%、「Critical」(0〜35点)が13.5%を占め、7割近く(70.9%)はまだGoodに届いていない。
- llms.txtを設置しているドメインの平均スコアは65.1、未設置は41.8で、その差は+23.3ポイント(7月は+20.0ポイント)に拡大した。有効なJSON-LDを持つドメインは63.2、持たないドメインは34.7で、差は+28.5ポイントに達する。
- Organization schemaの導入率は52.2%→62.1%(+9.9ポイント)、llms.txt全体の導入率は54.2%→62.8%(+8.6ポイント)、FAQ schemaは18.1%→22.3%(+4.2ポイント)と、いずれも前月から明確に伸びた。
- 一方でAI discoveryカテゴリー(AIに発見・引用される仕組みの整備度)の効率は10%前後で3カ月間ほぼ横ばい(6月8.3%→7月10%→8月10%)であり、他のカテゴリーが軒並み改善する中で唯一停滞している。
- AIクローラーを3つ以上ブロックしているドメインは6.7%→10.6%に増加し、AIクローラーを一切ブロックしないドメイン全体でも14.2%(7月9.7%)がブロック設定を持つなど、対応強化と同時にアクセス制限の動きも広がっている。
- llms.txtを設置済みの177件のうち、内容が薄いプレースホルダー(スタブ)が92件(52%)を占め、構造化された完全版は85件にとどまる。
- TLD別では.io(10件、平均66.0点、llms.txt導入率90%)や.it(9件、平均64.7点、スキーマ導入率100%)が高スコア層を形成し、最多母数の.com(155件)は平均54.9点と全体平均をやや下回る。
メッセージ
llms.txtやJSON-LDの有無だけでスコアが20〜28ポイントも変わる一方、AI discoveryの効率は10%前後で3カ月間動いていない。これは「整備した項目数」と「AIに実際に発見・引用される度合い」が別の変数であることを示す。加えてllms.txt設置ドメインの半数以上(52%)が中身の薄いスタブにとどまっている点は、形だけ設置して満足するケースが実際に多いことの裏付けでもある。商品タグ付けも同様に、タグを埋めた件数ではなく、AIの回答・比較にその情報が反映されているかまでを定点で確認する運用が求められる。