米大手ECのAI経由流入が約5%に到達、訪問単価は一般ユーザーより53%高くCVR13%超の事例も
背景
AI経由の流入は長く「まだ数%未満の実験的なチャネル」と扱われてきたが、2026年に入って各社の実測値が揃い始めた。米国の大手EC企業4社の最新データから、AI経由が量としても質としても無視できない規模に達したことを記録した記事である。
結論
- 米大手EC企業のAI経由流入は全体の約5%に達した。2026年初時点では2%未満だった
- 2026年7月単体では、AI経由の流入が前年同月比62%増加した
- AI経由で訪れた消費者の訪問単価(RPV)は、一般ユーザーより53%高い
- 家具ECのPovisonは全トラフィックの約5%がAI経由で、2027年初めには10%に達すると見込んでいる
- ジュエリーECのLa Joya Jewelryは年初の2〜3%から現在5〜6%へ拡大し、CVRは通常3%に対しAI経由は13%超となっている
- ギフト専門ECのEdible Brandsではサイト訪問全体の10%未満がAI経由だが、そのうち95%がChatGPT経由であり、平均注文額は全体平均より5.50ドル高い
- 記事はノンアルコールビールのBero、Povison、La Joya Jewelry、Edible Brandsの4社のデータをDigital Commerce 360が分析したものである
メッセージ
数字の並びで最も重いのは5%という量ではなく、CVRが通常3%に対しAI経由13%超という質の差である。AI経由で来る人は、比較と絞り込みをAIの側で終えてから訪れる。つまり店舗のページは「検討の場」ではなく「最終確認の場」になっている。この前提が変わると、ページで力を入れる場所も変わる。長い訴求文よりも、サイズ・在庫・送料・返品条件が即座に確認できることが決め手になる。まずは自社の流入のうちAI経由が何%あり、そのCVRが他チャネルとどう違うかを測ることから始めたい。